漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
ラブラドール・リトリバー 5歳
犬の皮膚炎には本当に困りました。
皮膚炎が出来て、獣医さんにかかってステロイド軟膏をつけていますが、なめてしまいます。
ステロイドはなるべくなめさせたくないので、かゆみ止めの錠剤を飲ませてみようと肉と混ぜて食べさせると、歯の間から上手に錠剤だけピっとはじいて出してしまいます。
痒くて皮膚をかむので血が出て、毛が抜けてあちこち飛んで、ほとほと困って、行きつけのウエマツ薬局さんに相談しました。
よい方法が見つかりました。
漢方の煎じ薬をコットンで皮膚に、ぴちゃぴちゃかけてあげました。
なめてしまいますが、なめれば自然に体に入りますから飲んだと同じような効果も出ます。
1週間で効き目が出てきてほっとしました。
体にも良いのでもっと続けようと思っています。
なにより、嫌がらず気持ちよさそうにしているのが一番です。
犬の皮膚炎は上記のように治すのがとても大変です。
煎じ薬を飲ませるのも大変です。「フンフン」と匂いをかいで逃げて行ってしまいます。その点、外からかけてやるのは気持ちがよいらしく、おとなしくしています。
漢方の煎じ薬は皮膚の状態によって変わります。
●真っ赤な血熱状態
●じくじく汁がでている湿熱状態
●かさかさフケ状の落屑が多い風燥状態
●下痢しやすい胃腸の弱いタイプ 脾虚
季節でも変わります。 春・夏・秋・冬で皮膚は変わります。
症状が良くなったら再発予防に皮膚を丈夫にする漢方薬に切り替えていくと体質改善にもなり、丈夫になります。
国際中医相談員 薬剤師 植松光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7